睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群のイメージ写真

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に呼吸が一時的に止まる、もしくは低呼吸状態にあることを言います。
新幹線や長距離バスの運転手の居眠り運転で話題になりましたが、夜間に充分な睡眠がとれないために、日中に強い眠気や居眠りをきたします。
また高血圧、不整脈などの循環器疾患にも悪影響を及ぼすことがわかってきました。
日中の眠気を感じたり居眠りが気になる方、また周囲の人からいびきあるいは眠っている時の無呼吸を指摘される方は当クリニックにお気軽にご相談下さい。

睡眠時無呼吸の原因

閉塞性無呼吸

空気の通り道である上気道が物理的に塞がれてしまうことで呼吸が一時的に停止してしまう、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)です。
首の周囲に脂肪がたくさんついている、舌が大きい、扁桃や口蓋垂が大きい、あごが小さい、などが原因ではないかと言われています。

中枢性無呼吸

脳による呼吸のコントロールがうまくいかないことによる中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)です。
こちらは閉塞性の無呼吸と比較して非常に少ないものです。
心臓の機能が著しく低下している方など見受けられます。

睡眠時無呼吸の症状

主症状は、睡眠時のいびき、中途覚醒、不眠などです。
また睡眠時の影響は起きている時間帯でも現れるようになり、疲労感、日中の強い眠気・居眠り、起床時の頭痛などの症状がみられます。

睡眠時無呼吸の影響

日中の眠気、居眠りばかりではなく、眠りの質が悪い状態が続くと、高血圧や不整脈、糖尿病、高脂血症、心不全、脳卒中、うつ病などを引き起こす原因にもなります。

あさかわ内科クニリックでの睡眠時無呼吸症候群の診療

検査

睡眠時無呼吸が疑われる方にはまず携帯型睡眠モニターによる簡易検査を行います。
これは指先と胸 鼻にセンサーをつけてご自宅で一晩お休みになっていただく検査です。
この検査で1時間当たり40以上の無呼吸・低呼吸がある(AHI<40)方には、そのまま持続陽圧呼吸療法(CPAP)をお勧めすることがあります。
AHI 20〜40、あるいはそれより低くても自覚症状のはっきりしている方、CPAP療法などの検討が必要な方には、専門施設にご紹介し一泊入院での精密睡眠ポリブラフィー検査をお勧めします。

治療

軽度〜中程度の方には減量、生活習慣の改善など指導を行います。
また睡眠時の体位が無呼吸に影響している方には体位療法等もお勧めします。
重症の睡眠時無呼吸があり当クリニックもしくは専門施設でCPAP療法の適応と診断された方には、こちらでCPAP療法の管理を行わせていただきます。